みなさま、こんにちは。
相模原市・橋本 お顔剃りエステ専門店
シェービングサロン『イエシム』です。
美肌に有効な成分の一つにビタミンCがあります。
シミ、ソバカス、シワ、ニキビなどの改善に効果があり、美肌成分を代表する一つです。
ビタミンCとは別に「ビタミンC誘導体」という言葉をよく聞きます。
これはビタミンCとはどう違うのでしょうか。
■ビタミンCはとてもデリケートな物質
ビタミンCは空気に触れるとすぐに酸化してしまいます。
さらに、ビタミンCそのものは水溶性であり、肌は水溶性の物質を弾いてしまうという特徴があるため、直接塗ってもなかなか浸透しません。
そのため、ビタミンCをそのままの状態で肌に使用しても、その効果はなかなか発揮されません。
■ビタミンCを肌に浸透しやすくしたものがビタミンC誘導体
本来、肌に浸透しにくいビタミンCの浸透率を高めたものがビタミンC誘導体です。
具体的には、ビタミンCに化合物(リン酸基など)を配合して肌に浸透するように変性させます。
肌に浸透したこの物質は体内の酵素と化学反応を起こし化合物が分離します。
すると、ビタミンCが肌の奥で本来の効果を発揮するというわけです。
ここで誤解しやすいのは、ビタミンC誘導体自体には肌に働きかけるものではないということ。
肌の奥に浸透して、はじめて効果を発揮するものなのです。
■ビタミンC誘導体の主な成分は4種類
化粧品などで成分表示されているものは主に次の4種類。
・パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na(別名:APPS)
・リン酸アスコルビル
・テトラヘキシルデカン酸アスコルビル
・アスコルビン酸グルコシド
これらの成分はそれぞれタイプが異なるため、肌への浸透力や効果が発揮されるスピードなどが異なります。
[浸透力:高]
パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na(別名:APPS)
↓
リン酸アスコルビル
↓
テトラヘキシルデカン酸アスコルビル
↓
アスコルビン酸グルコシド
[浸透力:低]
[効果スピード:早]
パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na(別名:APPS)
↓
リン酸アスコルビル、アスコルビン酸グルコシド
↓
テトラヘキシルデカン酸アスコルビル
※効果が発揮されるスピードが異なるというのは、肌の中でビタミンCに変換されるまでの時間が異なるということです。
■4つの成分の詳細
[パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na]
水溶性、油溶性の両方の特性を持つ成分であるため、水と油の両方によく馴染み、肌への浸透性がとても高い。
刺激も少なく、多くの肌質の人に使用できる。
そのため、他のビタミンC誘導体よりも効果が高く、その分、値段も効果である。
欠点としては、劣化が早いため保管や管理が難しいということ。
特に水分を含んでからは急速に劣化が進むため、水ベースでの処方の場合には配合率が低くなってしまう。
[リン酸アスコルビル]
主に水溶性の成分だが、油溶性に近いため浸透率は高い。
メラニンの生成を抑える効果もあるため、シミ、そばかすへの効果が期待できる。
欠点としては、保湿力がとても低いので、使用の際は保湿効果のあるものとの併用が望ましい。
ただしヒアルロン酸との併用はNG。
リン酸アスコルビルとヒアルロン酸は分子の大きさが異なり、ヒアルロン酸の方がはるかに大きい。
そのため、この2つを同時に使用してしまうと、リン酸アスコルビルがヒアルロン酸の分子に吸着してしまい、肌への浸透が阻害される。
[テトラヘキシルデカン酸アスコルビル]
油溶性の成分で、浸透スピードは遅い。
主にオイルやクリームに配合されることが多いため、浸透の持続力が高い。
乾燥肌の人に向いている。
[アスコルビン酸グルコシド]
水溶性で、ビタミンC誘導体としては最もポピュラーな成分。
安価な化粧水などに多く使用されている。
ただしこのタイプのビタミンC誘導体は、その効果が疑問視されている。
というのも、肌に浸透した後にビタミンCに変換させるための酵素(α-グルコシターゼ)は、実は肌の表面にはあまり存在しない。
そのため、本来のビタミンCの姿に戻りにくいので、効果が充分に発揮されにくい。