■肌全体のくすみが気になる
■肌のキメが粗い
■化粧水の浸透が悪い
■メイクのノリが悪く化粧崩れしやすい
こういった症状で悩んでいませんか?
肌のコンディションはその日によって大きく変わるものですが、原因の一つとして古い角質の堆積が考えられます
肌は常に生まれ変わっているもの
画像引用:SkinCare 肌のくすみ対策
http://noveb.info/49.html
肌の内部(表皮内の基底層)では常に新しい肌細胞が作られています。
そして徐々に押し上げられていき、最終的に肌の表面にたどりつくと角質層となり、その後はがれ落ちます。
この一連のサイクルをターンオーバーといい、このサイクルを繰り返すことにより、常に肌は新しい細胞に生まれ変わっています。
ターンオーバーの周期は年齢とともに長くなり、一般的に20代では約28日周期、40代になると約40日周期になると言われています。
ターンオーバーの乱れが角質を厚くする
本来、肌の角質層は外部の刺激から守るためにあるものです。
そのため、肌に大きなダメージやストレスが継続すると、肌自身がより強固に肌を保護しようとするため、はがれ落ちるはずの角質を溜め込み、角質層が厚くなってしまうことがあります。
また、加齢によりターンオーバーの周期が長くなることも、角質層が厚くる原因の一つです。
ターンオーバーが正常であれば常に古い角質が剥がれ落ちるため新鮮な肌状態が保たれますが、周期が乱れると肌の生まれ変わりがうまく行われず、角質が堆積してしまいます。
それにより肌のくすみやキメの荒れなどの原因となります。
また肌トラブルの治りも遅くなり、ニキビ跡や傷跡も残りやすくなります。
他にもターンオーバー周期が乱れる原因として、
■睡眠不足
■紫外線の影響
■生活習慣の乱れ
などが挙げられます。
堆積した角質を取り除いてターンオーバーを正常化
そこで、
『堆積した角質を取り除き、ターンオーバーを正常に戻す』
これがピーリングです。
肌が生まれ変わる周期の乱れを、一旦リセットするわけです。
ここで勘違いしてはいけないのは、ピーリングはターンオーバーを促進するものではないということ。
ピーリングはあくまで古くなった角質を取り除くだけ。
皮膚内部で作られる新しい肌細胞を早く生成させるものではありません。
この点だけはお間違いのないように。
ピーリングは『化学的ピーリング』『物理的ピーリング』の2種類
ピーリングと言っても様々な方法がありますが、大別すると「化学的ピーリング」「物理的ピーリング」の2種類があります。
薬品を使用し、角質を溶かして落とす『化学的ピーリング』
薬品というと少し大げさな言い方かもしれませんが、ピーリング効果のある成分を配合した石鹸やジェル、クリームなどで角質を溶かして落とすものです。
これらの製品に配合されている主なピーリング成分は「AHA(α-ヒドロキシ酸)」と「BHA(β-ヒドロキシ酸)」の2つ。
果物から抽出されるAHA
AHAは主にフルーツから抽出されることから別名「フルーツ酸」とも呼ばれます。
※AHAという成分があるのではなく、リンゴ酸、グリコール酸、シトラス酸、クエン酸、酒石酸、乳酸などを総称して、AHA(フルーツ酸)と呼びます。食品から抽出する成分であるため比較的刺激が少なく、安全性も高いため最も手軽なピーリングと言えます。
強力に角質を剥離するBHA
BHAはサリチル酸などに代表される脂溶性の成分。
脂溶性ということは皮脂となじみやすいため、ニキビ治療に使用されることが多く、また強力なピーリング効果があります。
そのため、一般的なピーリング用剤に含まれるBHAは日本では0.2%までと定められています。
それだけ強力ということです。
いくら強力といえども、0.2%ではあまり効果が期待できないため、AHAと併用されている場合がほとんどです。
器具を使用し角質をはがし落とす『物理的ピーリング』
簡単に言えば、角質を直接削り落とすというもの。
使用する器具により、
■レーザーピーリング
■クリスタルピーリング
■ダイヤモンドピーリング
などがあります。
レーザーで角質を弾き飛ばす『レーザーピーリング』
炭の成分を肌に塗布し毛穴に浸透させ、そこにレーザーを照射することで毛穴の中の汚れや古い角質を弾き飛ばす。
ピーリングというよりは主に毛穴ケアに重点が置かれている。
細かい粒子で角質を吹き飛ばす『クリスタルピーリング』
酸化アルミニウムという、とても硬い物質の微粒子を肌に吹き付け、その勢いで肌表面の古い角質を吹き飛ばす。
薬品等を使用しないため、かぶれやアレルギーの心配がない。
直接削りとる『ダイヤモンドピーリング』
ダイヤモンドの粒子を含んだ器具で肌の表面を直接削り取っていく。
シェービングは物理的ピーリング
さて、シェービングには毛を除去する作用の他に、ピーリング効果があるということは以前のブログでも紹介しました。
カミソリが肌の表面を運行する時に古い角質を削りとるわけです。
先に紹介したピーリングの方法の中ではダイヤモンドピーリングに近いと言えます。
ですからシェービングは単に毛を取り除くといった”見た目だけの効果”ではなく、同時にピーリングも兼ね備えたお肌のトータルケアなんです。
ピーリングのデメリットと注意点
やはり肌表面を溶かしたり削ったりするわけですから、いくら刺激が少ないと言っても肌への負担はあります。
特に敏感肌の人や、肌そのものが薄い人は注意が必要で、赤みやヒリヒリ感がある場合はピーリングは適しません。
また化学的ピーリングの場合、薬剤の成分が肌に合わない場合もあります。
つい連続してやってしまいがち
ピーリング後の肌はツルツルして効果が実感できるため、つい連続してやってしまいたくなるものですが、これが落とし穴。
ピーリングで薄くなった肌に、さらにピーリングを行うことは絶対にNG!
やりすぎはビニール肌をはじめ、あらゆる肌トラブルの原因となります。
自分のターンオーバー周期を充分に考慮し、適切な頻度で行いましょう。