肌の悩みのひとつ…
毛穴の黒ずみ。
特に鼻の毛穴の黒ずみは別名イチゴ鼻とも呼ばれるように、肌トラブルの代表格でもあります。
この毛穴の黒いポツポツ、どのように対処していますか?
毛穴パック?
それとも、こまめに洗顔?
もしかして、爪でギュ〜〜?
毛穴(特に鼻の)の黒ずみ対策は様々な方法が紹介されており、専用の化粧品やグッズも販売されているので、それぞれご自身に合った方法でケアするのが良いでしょう。
ただ…
爪でギュ〜〜は、やめたほうがいいですね。
確実に肌を壊しますから。
そもそも毛穴の黒ずみの原因は自分自身
よく、毛穴の黒ずみの原因はホコリなどの汚れだと思われている人がいますが、それは半分正解で半分間違い。
確かに汚れが毛穴に詰まっていることで黒く見えるということもありますが、汚れが占める割合はごくわずか。
実際は角栓と呼ばれる、皮脂と角質が混ざり合ってできたものが毛穴に詰まっているから。
つまり自分自身の肌から分泌された成分の塊によるものなんです。
角栓は主成分が皮脂と角質、簡単に言えば油とタンパク質ですから、触るとベタベタしたものです。
そのため、汚れやホコリを吸着しやすいので、角栓に付着したそれらの異物が毛穴を黒く見せる原因となっています。
それともう一つ、油分は空気に触れると酸化します。
酸化した角栓は黒く変色するため、それが毛穴を黒く見せてしまいます。
角栓が溜まった毛穴は盛り上がっている
角栓の拡大写真と、断面図。
さすがに断面図の写真は無いので、絵でご勘弁を。
このように、角栓が詰まった毛穴は盛り上がっているのです。
盛り上がった部分の下側は影になるため、毛穴の黒さを際立たせてしまいます。
毛穴に詰まった角栓を取り除くには
では、毛穴に詰まってしまった角栓を取り除くにはどうすれば良いのか。
いろいろな方法がありますので紹介していきましょう。
爪でギュ〜っと押し出す
最初にも書きましたが、これは絶対にダメ。
確実に肌を壊しますし、痕が残る危険性大です。
とにかく肌へのダメージが大きすぎます。
これをやるくらいなら、そのまま放置してください。
毛穴パック
「角栓がごっそり取れる」と謳った商品が多数販売されています。
主にシートタイプとクリームタイプの2種類。
どちらも貼ったり塗ったししてから数分間放置し、角栓とともに剥がしとるというもの。
はがし取った角栓が目に見えるため、ある種の爽快感が味わえます。
ただし、この方法はあまりオススメはできません。
特に、頻繁に繰り返し行うことは避けてください。
理由1:吸着力が強すぎるため、肌への負担が大きい
毛穴の奥の角栓まで引っ張りだすほどの強い吸着力なので、当然肌への負担も大きくなります。
そのため、本来残すべきはずの肌表面の角質層までも一緒に剥ぎ取ってしまいます。
毛穴パックをやった後、鼻がヒリヒリしたり、肌がカサカサしたりするのはそのためです。
毛穴パックのような方法では角栓のみを取り除くことは不可能で、肌へのダメージももれなく付いてきます。
理由2:ポッカリと穴があく
角栓が詰まった状態の毛穴は広がっています。
そして、毛穴パックのような物理的な方法で無理やり角栓と取り除いた後の毛穴は、すぐに閉じることはなく、拡がったままの状態が続きます。
そのため、穴があいたような状態になってしまいます。
当然、そこには汚れや雑菌が入りやすくなり、炎症を起こしてしまう場合もあります。
理由3:皮脂の分泌が過剰になる
毛穴詰まりとはいえ、それまで堆積していた皮脂が一気に失われた上、正常な角質層までもが壊されてしまった肌は、早く修復させようと今まで以上に皮脂を過剰に分泌させてしまいます。
皮脂の量が増えれば当然、毛穴詰まりも起こりやすくなるわけで、逆効果となってしまいます。
以上が、毛穴パックをあまりオススメしない理由です。
ただ時々、一度だけ行うには効果はあると思います。
行う際には必ず、施術後の肌ケアを充分に行ってください。
洗顔と保湿
これが一番オススメです。
ただし、即効性はないので長期的な取り組みとなりますので根気が必要です。
肌にはターンオーバーと呼ばれる代謝機能が備わっています。
ターンオーバーが正常であれば、肌は常に新鮮なものに生まれ変わっているため、美しい状態を保っています。
角栓による毛穴詰まりは、ターンオーバーが上手に行われていない状態であるために起こります。
つまり、ターンオーバーを正常に戻すことで肌や毛穴も正常に戻り、角栓詰まりも解消されます。
このターンオーバーを正常に戻すために有効なのが、正しい洗顔と充分な保湿です。
洗い過ぎない、こすり過ぎない
毛穴の黒ずみを気にするあまり、鼻をついゴシゴシと洗い過ぎていませんか?
皮脂について、今までまるで悪者のように書いてきましたが、本来は肌を外部からの刺激から守るバリア機能が備わっているます。
そのため、適量を残さなければいけません。
洗顔時、石鹸や洗顔フォームを使用すると思いますが、これらの洗浄成分はとても強いため、本来必要な肌の油分までも洗い落としてしまいます。
洗顔後に肌が突っ張るのはそのためです。
また、洗顔時には必ず顔を水(湯)で濡らしますね。
水に濡れた肌はとても柔らかくなるため、強く、長い時間こするとそれがダメージになってしまいます。
以上のことから洗顔時はあまり長時間、ゴシゴシこするのはよろしくありません。
洗顔後の保湿が重要
洗顔時に水に濡らしているので、洗顔後は肌の水分が充分だと思うのは間違い。
洗顔後は肌が一気に乾燥するため、なるべく早く保湿することが大切です。
オロナイン軟膏で除去
最近インターネットを中心に一気に広まった、角栓の除去方法です。
この方法は賛否両論あり、「とても有効だ」という意見と、「危険なので絶対にやめろ」という意見と、両極端に分かれます。
私の意見は…やめたほうがいいかな。
やめたほうがいいと言いつつ、方法を紹介します。
オロナイン毛穴パックの方法
1) 洗顔する
2) 鼻にたっぷりオロナイン軟膏を塗る
3) 10〜15分間、放置
4) オロナイン軟膏を洗い流す
5) 従来通り、毛穴パックを使用する
なぜオロナイン軟膏を使うと角栓が取れるのか
先にも触れましたが、このオロナイン作戦はインターネットの口コミで広まった方法であるため、実際に科学的な検証を行ったわけではありません。
オロナイン軟膏の発売元である大塚製薬でも公表している効能ではありません。
なぜオロナイン軟膏を塗った後に鼻パックを行うと角栓がゴッソリとれるのか、その理由をあらゆるサイトで調べてみましたが、はっきりと書かれているサイトはありませんでした。
中にはオロナイン軟膏の有効成分であるクロルヘキシジングルコン酸塩の効果であると書かれているサイトもありますが、この成分はあくまで殺菌薬であるため、角栓が取れることとは何の関連もありません。
では、なぜか。
ここから先はあくまで私の私見であり、推測であることを先に申し上げます。
オロナイン軟膏に含まれている成分を見てみましょう。
- ◎ 有効成分(1g中)
- クロルヘキシジングルコン酸塩液(20%):10mg
- ◎ 添加物
- ラウロマクロゴール
- ポリソルベート80
- 硫酸Al/K
- マクロゴール
- グリセリン
- オリブ油
- ステアリルアルコール
- サラシミツロウ
- ワセリン
- 自己乳化型ステアリン酸グリセリル
- 香料
- 精製水
となっています。
クロルヘキシジングルコン酸塩液については先に書いた通り。
注目したいのは他の成分。
■ラウロマクロゴール
■ポリソルベート80
■マクロゴール
■ステアリルアルコール
■サラシミツロウ
■自己乳化型ステアリン酸グリセリル
これらの成分はすべて、乳化剤や界面活性剤などに用いられる成分です。
簡単に言うと、油を溶かす成分であるということ。
※厳密に言うと違うのでしょうが、あくまで簡単に言うと…と解釈してください
これらの成分が軟膏という形で肌に10分以上滞在するわけですから、その間に角栓に働きかけたと考えられます。
何しろ、角栓は油ですからね。
表面を溶かされた状態の角栓に鼻パックをすれば…
これが、オロナイン軟膏による鼻パックの効果であると考えます。
繰り返し言いますが、あくまで私の私見です!
オロナイン軟膏での毛穴パックを薦めない理由
まず、毛穴パックであるということ。
この理由は先にも書いた通り。
次に、オロナイン軟膏を塗って放置することで、皮膚自体が柔らかくなります。
そこに強力な鼻パックをするとどうなるか…。
言わずもがな、肌へのダメージが大きすぎます。
オリーブオイルで溶かす
コレ、オススメです!
何度も書きますが、角栓の正体は油。
ご存知の通り、油は水には溶けませんが、油には溶けます。
ですから、角栓に油を塗れば角栓は溶けるのです。
数ある油の中でオリーブオイルを使う理由は、その成分にあります。
オリーブオイルにはオレイン酸という成分が豊富に含まれています。
このオレイン酸は人間の肌、特に一番表面にある角質層に多く含まれており、オリーブオイルは肌との相性が良いのです。
オリーブオイルの使い方
1) 鼻にオリーブオイルを塗る
2) 1〜2分放置
3) 指先で優しくマッサージ ※強くこすらないように
4) 洗顔
最後は必ず洗顔してください。
オリーブオイルは空気に触れると酸化しやすいので、肌に残ったままだと肌にとってストレスになってしまいます。
この方法も継続して行うことで徐々に効果が現れますので、根気が必要です!
当店での鼻の毛穴ケアは…
これまでに紹介した内容を踏まえ、さらにシェービングのメリットを追加した独自の鼻の毛穴ケアメニューを提供します。
■カミソリにより角栓の盛り上がった部分を除去
■バキュームによる吸引
■オリーブオイルによるトリートメント
カミソリにより角栓の盛り上がった部分を除去
カミソリで剃ることにより、肌表面から盛り上がった角栓を除去し、平らにします。
これにより角栓の黒い部分が無くなるため、これだけで黒ずみはほぼ目立たなくなります。
ただし、毛穴の内部に角栓自体が残るため、カミソリだけでは完全に除去されるわけではありません。
バキュームによる吸引
蒸しタオルと蒸気で毛穴を充分に開かせ、専用の器具で毛穴の角栓を直接吸い取ります。
簡単な角栓であれば、これで除去できます。
オリーブオイルによるトリートメント
バキュームで取りきれない角栓は、長期戦になります。
オリーブオイルによるトリートメント&ケアで角栓を徐々に小さくしていきます。
さらにシェービングとバキュームを定期的に行うことで徐々に角栓を取り除いていきます。
シェービングには古い角質を取り除く作用もあるので、ターンオーバーを正常化させる効果があります。
これらの相乗効果により、黒ずみのない美しい肌に仕上げていきます。