桜の開花と聞くと、なんとなく気分も浮かれますな!

 

こんにちは。

シェービングサロン -Yesim- イエシム 事業主です。

 

イエシムでは通常、店販商品は置いてありません。

その代わり、当店で仕入れ可能な商品であれば、注文を承ることは可能です。

 

その際の代金については、仕入れ価格にて販売いたします。

 

イエシムにご来店された方ならご存知かと思いますが、店内に『業務用カタログ』が置いてあります。

本来ですと、お客様には見せてはいけないものなのでしょうが。

おそらく他の店舗さんでは絶対にお客様には見せないでしょうね。

何しろ、仕入れ価格がバレてしまいますから。

 

で、お客様にカタログを見ていただき、欲しい商品があれば注文いたします。

私から商品の購入をお勧めすることは一切ありません。

 

ワタクシの商売は、あくまで『技術』を提供するものです。

カミソリを使った仕事では遠慮なく技術料を頂戴いたしますが、それ以外から儲けるつもりは毛頭ございません。

 

まぁ、それが私の経営方針だと言えばそれまでなのですが、こんなことをやっていると経営者としては失格でしょうね。

 

私の方針がそういう方向にたどり着いたのは、若かりしころの苦い経験がありまして…。

 

 

私がまだ修行中の身だった頃…。

私が勤める店のオーナーから全従業員に対して、こんな通達が出ました。

 

「店販商品の販売にもっと力を入れてくれ。

 お客様には必ず何かしらの商品を勧めること。」

 

で、そこにノルマが課せられるわけではないんだけど、月末に従業員ごとの販売実績が発表されるわけ。

 

当時、私はまだ駆け出しで、まだシャンプーとシェービングしかできない身分だったので、先輩がカットしたお客様を途中から私が引き継いでシャンプーとシェービングを…という感じでした。

 

つまり、一人のお客様に対して…

前半、先輩がカットの最中に商品の購入を勧め…

後半、さらに私が商品の購入を勧め…と。

 

これね、お客様にしたら、たまったもんじゃないですよ。

施術中、入れ替わり立ち替わり、

「この商品を買え!」

「この商品を買え!」

「この商品を買え!」

と、言われ続けるわけだから。

 

で、ある時、お客様に言われます。

「この店は、来るたびに『モノを買え』としつこく言われるから、もう来ない」

 

お気持ち、お察しいたします。

私がお客様の立場だったら、同じ気持ちになります。

 

そんな経験から、いつか私が自分の店を持つことになったら、

「店でお客様に商品を売るのはやめよう」

と、心に決めたのでした。