みなさま、こんにちは。
相模原市・橋本 お顔剃りエステ専門店
シェービングサロン『イエシム』です。
突然ですが問題です。
「15」←これ、何と読みますか?

 

普通に読めば「じゅうご」ですが、実はこれ、我々理容師の読み方では「へいかた」と読みます。

 

同じく、「38」は何と読むでしょう。
これは「やまやわた」と読みます。

 

一体何のことだか全くわからないでしょうが、これはいわゆる「隠語」や「符牒」というものです。
簡単に言えば「業界用語」ってヤツですね。

 

世の中の様々業界にはそれぞれ隠語があると思います。
わかりやすいものでは、例えばお寿司屋さんならば、お会計のことを「おあいそ」、お茶のことを「あがり」、生姜のことを「ガリ」と言いますね。

 

理容業界もやはり隠語があるんですよ。
で、先ほどの問題のように、数字の数え方に独特のものがあるのです。

 

・1 → へい
・2 → びき
・3 → やま
・4 → ささき
・5 → かた
・6 → さなだ
・7 → たぬま
・8 → やわた
・9 → きわ

 

この読み方、どうやら落語家さんたちとも同じようです。
どちらが先に使ったかは、わかりませんが。

 

例えば先ほどの問題の「15」は”へいかた”ですが、”へいかた”が必ず「15」であるとは限りません。
「15」「150」「1,500」「15,000」…これらは全て”へいかた”です。
まぁ、その時の場面によって、桁数は暗黙のうちに使い分けているんですね。

 

読み方の由来については諸説あるようですが、私が教わったものは以下の通りです。

 

■ 1:へい
漢数字「一」が横一本線であることから、「水平」になぞらえて。

■ 2:びき
足利家の家紋「二つ引き両紋(ふたつびきりょうもん)」から。

■ 3:やま
指で「3」を表すと漢字の「山」に似てるから。

■ 4:ささき
佐々木家の家紋「四つ目結(よつめゆい)」から。

■ 5:かた
「片手」から。

■ 6:さなだ
真田家の家紋「六文銭(ろくもんせん)」から。

■ 7:たぬま
田沼家の家紋「七曜(しちよう)」から。

■ 8:やわた
「八幡」から。

■ 9:きわ
物事の最後のことを「際(きわ)」ということから、9は数字の最後なので。