みなさま、こんにちは。
相模原市・橋本 お顔剃りエステ専門店
シェービングサロン『イエシム』です。
古くから
「米ぬかは美容、健康に良い」
と言われています。
米ぬかと聞くと、真っ先に「ぬか床」を連想してしまいがちですが、実は驚異の美容効果を秘めた素晴らしい素材なのです。
先人からの言い伝えは間違いではなかったのです!
■そもそも米ぬかとは何?
収穫されたばかりの米は、白米(実)の部分が2層の皮で包まれています。
わかりやすく言うと、内側の薄皮と、外側の硬い皮。
外側の硬い皮は脱穀(脱稃:だっぷ)という工程で取り除かれ、玄米になります。
つまり”薄皮に包まれた状態”になります。
そして玄米を精米すると、薄皮と胚という部分が取り除かれ白米になります。
この時、取り除かれた薄皮の部分と胚を合わせて”ぬか”と言います。
■ぬかに含まれる栄養成分
ぬかにはなんと、玄米の持つ栄養成分の約90%が含まれていると言われています。
つまり、精米により米の栄養素のほとんどが取り除かれてしまっているということになります。
そんな米ぬかに含まれる栄養成分は以下の通りです。
・フィチン酸(イノシトール)
・フェルラ酸(γ-オリザノール)
・食物繊維
・ビタミンB1
・ビタミンB6
・ビタミンE
・鉄
・マグネシウム
・マンガン
とても多くの成分が含まれているんですね。
この中でも特に注目したいのが「フィチン酸(イノシトール)」「フェルラ酸(γ-オリザノール)」の2つ。
【フィチン酸(イノシトール)】
非常に小さい分子量であるため、肌に浸透しやすい成分です。
とても万能な美肌効果があります。
一つは体内の「マクロファージ」という物質を活性化させる働きがあります。
マクロファージは美白に関する重要な役割をになています。
肌の内部でできたメラニン色素(シミの原因)は、肌の新陳代謝(ターンオーバー)により、通常であれば徐々に肌の外側に押し出され、最終的には剥がれ落ちます。
ところがターンオーバーが上手に行われず、肌の内部にメラニンが残ってしまうとシミとなってしまいます。
マクロファージはこの”残ってしまったメラニン”を異物として働きかける効果があります。
その働きを活性化させるのがフィチン酸です。
もう一つは「キレート作用」と言う、肌の解毒作用です。
ヒトの皮膚には食物や生活環境などを通して、有害な金属物質が少しずつ蓄積されています。
これらの金属物質が蓄積していると皮膚の細胞の働きが弱くなり、肌の老化や肌トラブルにつながります。
フィチン酸はこれらの金属物質と結合し、体外に排出する働きがあります。
この働きをキレート作用と言います。
具合的には、キレート作用により肌の代謝を正常化し、保湿や皮脂量の調整を整えることにより美肌促進させます。
【フェルラ酸(γ-オリザノール)】
強力な抗酸化作用を持った物質です。
食品の分野では酸化防止剤として使用されています。
γ-オリザノールが体内に入るとフェルラ酸に変化します。
フェルラ酸も美白に有効な成分です。
フェルラ酸は体内のチロシナーゼと言う酵素に働きかけます。
チロシナーゼは、チロシンというアミノ酸を酸化してメラニンを作る酵素のことです。
フェルラ酸はこの酵素の活性を阻害することにより、メラニンの生成を抑制します。
また、紫外線を吸収する作用があるため、化粧品の美白剤や日焼け防止剤などに使用されています。
■米ぬかを使用した美肌実践
では、米ぬかを実際に美肌に応用するにはどうすれば良いのか。
ここで紹介したいのは次の2つ。
・米ぬか洗顔
・米ぬかパック
【米ぬか洗顔】
米ぬかは発酵したぬか床とは違い、強烈な匂いはしませんのでご安心を。
多少の香ばしい香りはありますが…。
小さじ2杯程度の米ぬかを手に取り、水を適量加えて顔に伸ばせる程度のペースト状にしたものでスクラブ洗顔の要領で顔全体をマッサージ。
その後きれいに洗い流せばOK。
排水溝の詰まりが心配な方は、米ぬかをガーゼに包んで使用してもOK。
米ぬか大さじ1杯をガーゼに包んだ米ぬか袋を湿らせ、袋を顔に当てながら洗顔した後、洗い流す。
米ぬかの洗顔は毎日ではなく、週2~3回程度の使用でも充分に効果は発揮するそうです。
【米ぬかパック】
米ぬか小さじ2杯、小麦粉小さじ1杯に、水を加えてペースト状にします。
その後、ラップに包み20~30分ほど寝かせると完成。
(ハチミツ、ヨーグルトを加えると、保湿効果やピーリング効果も加わります!)
洗顔後(入浴後がより効果的)、出来上がったパックを顔全体に薄く塗り、10分ほど放置。
米ぬかパックが乾燥してきたらぬるま湯で洗い流して終了。
■米ぬかは生物です!
米ぬかはとても痛みやすい素材です。
鮮度が非常に大事ですので、使う分だけこまめに購入することをオススメします。
また、常温での保存は痛みを早める上、虫がつくこともありますので、冷蔵庫での保存が必須です。
(保存の目安は冷蔵庫保存で2~3週間、冷凍保存で1~2ヶ月)
また、スーパーなどで売っている米ぬかは塩や唐辛子を混ぜ込んてある「ぬか床用」として売られているものがありますので購入の際は注意してください。
ぬか床用の米ぬかでパックなどしたら、大変なことになりますよ!
無添加の米ぬかは、お米屋さんなどで手に入ります。