みなさま、こんにちは。
相模原市・橋本 お顔剃りエステ専門店
シェービングサロン『イエシム』です。
いよいよ猛暑の季節がやってきました。
汗をたくさんかくこの季節、ニキビや吹き出物もできやすくなってしまいます。
でも、そのニキビ…
もしかしたら「肌カビ」の仕業かもしれません。
■ニキビと肌カビは根本的に違う
肌カビとは「マラセチア菌」というカビ菌の一種です。
一方、ニキビの炎症の原因となるのは「アクネ菌」という細菌です。
どちらも「常在菌」と言って、普段から人間の体に住み着いている菌で、通常であれば肌表面の状態(皮脂量やpHバランスなど)を正常に保つため重要な役割を担っています。
ところが、何かの原因によりこれらの菌が異常繁殖してしまうと、一転して肌に悪影響を与えることとなります。
一番わかりやすい症状としては赤く湿疹ができたり炎症を起こしたりするもの。
マラセチア菌とアクネ菌、どちらも似たような症状であるため、大概は「ニキビ」と思いがちですが、マラセチア菌によるものであった場合はニキビとは異なるため、ニキビ治療を行ってもなかなか治りません。
■マラセチア菌による炎症のメカニズム
マラセチア菌は5種類あり、善玉と悪玉に分けられます。
その中でも悪玉の一つ「マラセチア・ファーファー」が異常繁殖して毛穴に入り込むと、それを異物と判断して炎症反応を起こし、赤い湿疹となります。
マラセチア菌はカビ菌の一種であることから、高温多湿を好み、皮脂をエサとして増殖します。
人間の肌は汗をたくさんかく場所は同時に皮脂も多く分泌される事にも繋がりますので、そのような場所は必然的にマラセチア菌も多く滞在する事になります。
汗をかく事自体は良いのですが、その後何もせずに放置して蒸れた状態にしたり、自然乾燥させたりしてしまうと、マラセチア菌が増殖する好条件となってしまいます。
■肌カビの症状イロイロ
【マラセチア毛包炎】
肌カビの代表的な症状がコレ。
赤く小さな湿疹が多量にできます。
毛の根元の、比較的浅い部分の炎症で、軽いかゆみを伴います。
【脂漏性皮膚炎】
赤い発疹と、さらにその周囲の皮膚がカサブタやフケのようにはがれ落ちたりします。
軽いかゆみを伴います。
主に顔や頭に発症しやすく、特に鼻周辺での発症が多いとされています。
【癜風(でんぷう)】
肌が茶色と白のまだら模様のようになり、一見するとシミと間違えやすい。
デコルテや背中、胸、腕、肩、脇の下で発症が多く、特に汗をよくかく時期に発症しやすい。
放置すると茶色の色素が沈着することがあります。
■肌カビの治療は専用の治療薬が必要
肌カビは症状がニキビと似ていますので、ニキビ治療の効果が見られない場合は肌カビを疑ってみましょう。
肌カビの治療にはマラセチア菌に効果のある外用薬または内服薬での治療が必要です。
ニキビとは異なるため、ニキビ治療薬では効果がありません。
(対象となる菌が違いますから)
一番良いのは皮膚科を受診して薬を処方してもらう事ですが、市販薬にもマラセチア菌に有効なものがあります。
■肌カビの予防は…
高温多湿を好むマラセチア菌ですので、汗をこまめに拭き取る事。
また、エサとなる皮脂を肌に残さない。
ただし…
皮脂は落とし過ぎてしまうと肌が乾燥するため、肌の自己防衛機能により余計に皮脂を作り出そうとします。
ですから、必要以上の洗顔は禁物です。