以前私が勤めていたお店では、プリペイドカードを取り扱っていました。
今から20年以上も前の時代、当時としてはかなり画期的なシステム。
そのお店専用のカードで、確か10,000円、30,000円、50,000円の3種類だったかな。
店のマスター曰く、
「先にまとまったお金を預かれば、それを色々な投資にまわせるから経営として有利」
だそうで。
若かった私はその考えを聞いて、かなりの衝撃を受けた事を今でも覚えています。
何しろ、そういう経営戦略的な考え方というのが、当時の自分にはまるでなかったから。
まぁ、仕事を始めたばかりの自分には、そんな事を考える余裕がなかったというのもありますが。
でもね…
経営者としての考え方と、実際に現場で働く選手の気持ちは必ずしも一致するわけではないようで…。
実際に接客する立場としては、先にお金をもらっちゃうとその後、仕事をするのが面倒になっちゃうんですよ。
「どーせ今回はお金もらえないし…。」
って思うと、仕事のクオリティがダダ下がり。
本当は、そんなことではいけないのですが。
人間なんてそんなもの。
ですから…
私の経営哲学としては、プリペイドカードシステムは絶対に導入するのはやめよう…と。
20数年前、心に誓ったのでした。
時は流れ、時代とともにさまざまな会計システムが誕生していますが…
私としては”代金先払い”だけは、この先も取り入れないつもりでいます。